今日より明日が良くなるように あだちの里20周年

 社会福祉法人あだちの里(篠原義臣理事長)の設立20周年記念式典ならびに祝賀会が1月17日、シアター1010で行われた。参会者は204人。

 式典で篠原理事長は「かねてから待ち望んでいたことが実を結び、平成8年3月に『あだちの里』を設立することができました。9月には第1号施設の『ひまわり園』を開設しましたが、この時ほど親の会の力を感じたことはありませんでした」と当時を振り返った。さらに「現在は12か所の支援施設と、入所支援施設1か所、ヘルパー派遣事業、短期入所事業、相談支援事業、グループホーム21か所の運営を行い、約400人もの職員がいる都内でも有数の法人となりました。これからも、自分たちの使命は何かを考えていきたい」とあいさつした。

 また、利用者を代表して室賀友紀さん(竹の塚ひまわり園)は「自分でこの施設を見つけデイサービスに通うようになりました。その後入所してパン作りに励んでいます。一番の思い出は、皆と旅行に行きたくさん話ができたことです。私はあだちの里に通えて良かった」と祝辞を述べた。

 会場には、畳15畳分(縦横約5メートル)の大きなモザイクアートが飾られた。A3の紙に1・5センチ四方の折り紙を貼りあわせたもので、15の事業所利用者が手分けして約1か月かけて作り上げた。大きく書かれた「未来へはばたこう/みんなの笑顔」は20周年のテーマ。このテーマは宍戸優哲さん(綾瀬ひまわり園)が考えたもので、今日より明日が良くなるようにという思いを込めたという。

 祝賀会は、アイリッシュハープの演奏や利用者らの発表などがあり、終始和やかな雰囲気の中で周年を祝った。

(写真上)会場に飾られたモザイクアート
(写真中)あいさつする篠原理事長
(写真下)祝辞を述べる室賀さん

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