足立区と足立区女性団体連合会共催のフォーラム「仕事とくらしのバランスを求めて」が16日、L・ソフィアで行われた。
パネルディスカッションは、メインパネリストに編集プロダクションを経営する島内晴美さん、パネリストに会社員で小学校PTA会長の伊木恒人さん、学生で足立区男女共同参画推進委員の種村さつきさんを招いた。3人は区内在住。
政府が提唱する「ワークライフバランス」は少子化対策につなげているのではないかと島内さんが発言し、ディスカッションは始まった。
伊木さんは、金融マンとPTA会長という地域活動に優先順位をつけ動いている。またワークは報酬を伴うものだけではなく家事・育児も入ると思っていた。職場のワークと家庭内で分担しあうワークを果たすことがバランスと考えるとした。一方、種村さんは、仕事はそこで得た経験・経歴が大切なのであって、本当に大事なものは個人の暮らしという。夫との家事分担はやりたいか否かを意思表示することで解決している。
島内さんはバランスをとる施策の一つとして、ワークシェアリングが進むオランダの「企業と社員の%契約」を例に挙げ、ゆったり働けるが社会サービスがよくない現状を紹介した。その狭間を誰が埋めるのかと疑問視。日本も主婦パート部分を若者フリーターが取って代わりつつあり、かつ若者にも二極化が進んでいると危惧。また、近著に『団塊フリーター計画』(NHK出版)がある同氏は、定年後は会社で培った能力を一人一NPO法人を立ち上げることで社会化したらと提案した。
内閣府男女共同参画局でエクスターンシップを務めた種村さんは「女性の就労支援、男性の子育て支援がワークライフバランスの目指すところであろう。しかしこの施策には陰の部分もちらつく。一人ひとりが何を選択していくかを精査したい」と発言した。
会場からは、理想は個人の意思で生きていける社会を企業が保障するようになること、の意見も出された。
最後はまとめることなく、各自でワークライフバランスについて考えることが参会者の「宿題」となったようだ。 (写真:パネルディスカッションに参加した3氏。壇上左から島内さん、伊木さん、種村さん) |
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