村をあげて高齢者の健康づくりに取り組んだ、茨城県大洋村の元村長・石津政雄さん=写真=による講演会が4日、生涯学習センターで開かれた。
大洋村は大学などと連携し、科学的な根拠にもとづいた健康増進運動を展開。高齢者に筋力トレーニングをすすめて寝たきりを防ぐなど、介護予防事業の新しいモデルとして全国の自治体から注目を集めている。
石津さんは、高齢者が健康なまま寿命をまっとうできるようにと、大洋村で始めた健康づくりの実践例や、その効果について話した。
大洋村では、寝たきりの二大要因ともされる脳卒中と転倒を防ぐため、背骨と足とをつなぐ大腰筋に着眼。筋肉の太さと、歩幅や歩行速度などとの高い関連性を示すデータをもとに、大腰筋を鍛えるトレーニングに取り組み、高齢者の生活体力の向上を図った。
石津さんは、大腰筋を太くするためには踏み台昇降運動が効果的なことを説明。高齢になっても向上する筋力であることをグラフで表した。
大洋村の高齢化率は上昇を続けているが、医療費はほぼ横ばいで推移している。石津さんは「村全体で取り組んだ筋力トレーニングの効果により、健康な高齢者が増加し、医療費の抑制に成功した。要介護・支援者を減らすための予防事業に力を入れれば、自治体は大きな経済効果が得られる」とまとめた。 |
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