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(2006年5月16日配信)

「ようこそ芭蕉さん」〜足立区で芭蕉サミット
 奥の細道サミットは、松尾芭蕉の『おくのほそ道』紀行300年をきっかけに、ゆかりの市町村が芭蕉翁の業績を顕彰するとともに、未来に継ごうと始めた。現在、37自治体が加入し毎年、場所を変え開催されている。
 19回目の今年は、芭蕉が旅立った足立区で“旅立ちの地 新たなる未来へ”をテーマに18自治体が参加した。次回の開催地は、富山県滑川市。
 13、14日には関連行事が行われ、全国各地から訪れた「旅人」を歓迎した。スナップ写真でご覧あれ。


 【13日】

奥の細道芭蕉サミット投句大会表彰式の様子。壇上は青山丈審査委員長。
奥の細道芭蕉サミット投句大会表彰式の様子。
壇上は青山丈審査委員長。

福島泰樹氏による基調講演
福島泰樹氏による基調講演

 奥の細道芭蕉サミット投句大会表彰式は天空劇場で行われた。区内小中学生から1万6018句、8009人が応募。区長賞=蛭田紀子さん(綾瀬小5年)「はるだよとよべばじめんがうごきだす」、氣賀涼さん(第十一中1年)「桜の木大きく見えた入学式」、ほか42人の句が入賞した。
 講評で、青山丈審査委員長(足立俳句連盟会長)は「審査員には、俳句を詠んだ子どもたちの心を感じてほしいとお願いした」と話し、「千住には芭蕉が歩いた一本の道があるのです」と由緒あるまちに住む誇りを会場の子どもたちへ伝えた。
 基調講演は福島泰樹氏が「野ざらし紀行」について。会場のシアター1010ギャラリーは立錐の余地もない盛況で、聴衆は闊達な話術から芭蕉に思いを馳せた。最後は、氏のオリジナル絶叫短歌も披露され大拍手。


 【14日】

屋形船に分乗し、江東区高橋から出発
屋形船に分乗し、江東区高橋から出発

船内にはウイーンから留学中の男性も
船内にはウイーンから留学中の男性も

 「奥の細道」芭蕉旅立ち体験は、隅田川を江東区高橋(たかばし)から千住大橋へ。
 シトシトと降る五月雨のなかを280人が4隻の屋形船に分乗した。船内では、芭蕉ガイダンスを足立区立郷土博物館学芸員、芭蕉翁に扮した千住大賑い会の3人らが行った。また、尾花沢市歴史文化専門員・梅津保一さん、神田川芭蕉の会・酒井憲一会長も興味深い話を披露。「旅人」の一人、ウイーンから留学中の男性は「ドナウ川はこんなに風流ではないよ!」と楽しんでいた。

芭蕉翁に扮した千住大賑い会・相川謹之助さんも千住大橋に到着
芭蕉翁に扮した千住大賑い会・
相川謹之助さんも千住大橋に到着

船着場のプチテラスに浮世絵の壁画が完成
船着場のプチテラスに浮世絵の壁画が完成

 約1時間の船旅を終え一行は、いよいよ千住大橋に到着。空はいつしか五月晴れに変わり、第一中学校生徒12人により事前に掃き清められた船着場テラスは歓迎の笑顔で埋まった。大橋公園ではサミット会長の鈴木恒年区長らにより、記念石柱の除幕が行われた。「奥の細道矢立初めの地」と記された石柱は、千住の坂本石材が製作。台座は、浮金石(うきがねいし)の原石がそのまま使われている。この石は、深川と郡山の中間地である福島産。製作した坂本倫哉さんは「これから芭蕉さんが向かう方向にこだわりました」。石柱も出発の向きに立つ。

「奥の細道矢立初めの地」と記された石柱を除幕する鈴木恒年足立区長
記念石柱を除幕する芭蕉姿の鈴木区長

千住宿をたどる道中体験
千住宿をたどる道中体験

 その後、希望者は、千住ほんちょう公園まで千住宿をたどる道中体験をした。千住宿歴史プチテラスでは「奥の細道」朗読や展示も。赤門寺では千住5町会の青年部が「ぼろ市」で歓迎。千寿ねぎの串カツや銘酒「千住」等で千住をさりげなくアピールした。

千住宿歴史プチテラスで「奥の細道」の朗読
千住宿歴史プチテラスで「奥の細道」の朗読

芭蕉翁に扮した千住大賑い会の3人。千住宿歴史プチテラスの前で。
芭蕉翁に扮した千住大賑い会の3人。
千住宿歴史プチテラスの前で。

 また、安藤昌益「自然真営道発見の地」では、調べる会が茶菓接待。終点の千住ほんちょう公園では千住大賑い会の中嶋喜文さんが設置の地図を前に、かいわいの歴史を説明した。最後まで同行した保善高校文学散歩部の松原裕希さんら5人は「楽しい旅でした」と話した。「旅人」らは、シアター1010ギャラリーでの連句大会や、展示からも千住の文化や歴史にふれた。

赤門寺の「ぼろ市」で販売された千寿ねぎの串カツ
赤門寺の「ぼろ市」で販売された千寿ねぎの串カツ

千住大賑い会の中嶋喜文さん=左端=が、千住ほんちょう公園に設置の地図を前に、かいわいの歴史を説明
千住大賑い会の中嶋喜文さん=左端=が、
千住ほんちょう公園の地図を前に、歴史を説明

 準備から携わってきた千住大賑い会の櫟原(いちはら)文夫さんは「これまで草加、伊賀上野等と連携してきたものがやっと結実し、千住でも花が咲きそうです。江東、尾花沢の方々とも意見交流ができ、次へのステップになりました」と充実感を話した。

シアター1010ギャラリーでの連句大会
シアター1010ギャラリーでの連句大会

シアター1010ギャラリーに展示された、千住の文人・建部巣兆の作品
シアター1010ギャラリーに展示された、
千住の文人・建部巣兆の作品

 初めての足立でのサミットは、「旅人」たちに千住の人たちの温かなおもてなしの心を伝えられたようだ。

 

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