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宮澤賢治のやさしさを声に映して〜視覚障がい者へクラーク記念国際高校生が朗読 (2008/10/30)



 
 視覚障がい者へ外出介護とデイサービスを提供しているNPO法人アイ・サポート(三谷求代表)は29日、クラーク記念国際高校の生徒を招き、朗読を披露してもらった。

 会場の学びピアでは、視覚障がい者とアイ・サポートの会員計33人が、同校秋葉原ITキャンパスの声優放送クリエーターコース(通称ボイスコース)の生徒20人による宮澤賢治等5作品の朗読をたん能した。

 『注文の多い料理店』の朗読が始まると会場は静まり返り、生徒たちがゆっくりと丁寧に読む、各々の役柄に合った声色に耳をそばだてた。彼らが演出した音響が朗読をさらに際立たせていた。

 最後の『雨ニモマケズ』は全生徒が参加。一人ひとりが賢治の世界を表現した。

 お礼に視覚障がい者から大正琴の演奏と唱歌がプレゼントされた。

 三谷代表の子息潤さんが同校3年生で、声優をめざす仲間の発表の場をと母親に持ちかけ、三谷さんは「ぜひ、声優の卵である生徒たちの朗読を聞かせてほしい」と所望。実現のはこびとなった。

 朗読をした3年生の渡辺里恵さんは「一番すばらしい聴き手である目の不自由な方へお聞かせできてうれしかった。どこまでオーバーアクションをしてよいか戸惑ったが、よい経験になった」とほおを上気させながら語った。

 一方、聞き手の田中幸治さん(59)は、宮澤賢治のファンと前置きし、「宮澤賢治のやさしさが目の前にあふれてくるくらいにすばらしかった」と称賛した。

 交流会では視覚障がい者から「朗読する人により物語の雰囲気がかわるので、朗読者の声が頼りです。今日は『注文の多い料理店』がすばらしかった」、「音声ガイドがついた映画をつくってほしい」等の感想が寄せられ、生徒たちは自分たちの社会的な役割を再認識したようだった。

 (写真上:熱演の朗読者、写真下:握手でお礼を述べあう)

写真をクリックすると拡大します。

 

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